本講習会の意義（RI法と医療法）
　放射性同位元素等の規制に関する法律（RI法）では、放射線障害を防止するために必要な教育及び訓練について、初めて管理区域に立ち入る前の放射線業務従事者又は取扱等業務を開始する前の取扱等業務従事者に対して各項目の最低限の時間が定められています。これは使用の目的及び方法が限定的な放射性同位元素装備機器又は放射線発生装置を1台しか使用していない許可届出使用者を念頭に置いたもので、使用等の実態に応じて適切な時間数を定めることが求められます。また、昨年度の改正医療法施行規則では、診療用放射線の安全利用のための研修が義務化され、各医療機関では対応に追われています。よって、多岐にわたる使用等の実態を考慮し、最低限の項目を基本とし、より広い領域を網羅できるような項目でプログラムいたしました。
神奈川県では毎年春に神奈川県放射線管理士部会が中心となって神奈川放射線治療技術研究会、神奈川核医学研究会と共同で「放射線（診療）業務従事者の教育訓練（講習会）」を開催してきました。また、本講習会では医療法で定めた医療機器ならびに（放射性）医薬品の従事者に対する研修を兼ねて実施し、放射線診療に係る診療放射線技師、医師ならびに看護師等が一同に会して放射線安全文化の醸成を図ってきました。放射線安全文化の醸成はRI法の目的の一つでもあります。
本講習会の内容あるいは受講者の履修状況を勘案し実施計画に照らして不足等がある場合、あるいは各医療機関の使用実態や特徴に合わせて追加の教育訓練を実施していただければと思います。以上、本講習会の趣旨をご理解いただき奮ってご参加をお願い申し上げます。

新型コロナウイルス感染症（COVID-19）感染拡大の影響により、当部会における昨年度の活動はやむを得ず全て中止となってしまいました。本講習会を期待していただいた皆様には、大変ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。この度、未だに感染が収束されていない中ではありますが、Web開催という形で本講習会を開催することになりましたので、皆様のご参加をお待ちしております。

神奈川県放射線管理士部会　部会長　濱田 順爾

本講習会案内掲載ウエブサイト  

神奈川県放射線管理士部会 http://krsv.umin.jp (参加申し込み・問い合わせ) 
（公社）神奈川県放射線技師会 http://kart21.jp